世界一長い鉄道路線、シベリア鉄道の楽しみ方

突然だが、世界で一番長い鉄道路線はどこだろうか。答えはロシアにあるシベリア鉄道。シベリア鉄道は極東ロシアのウラジオストクとモスクワを結び、全長9,300kmに及ぶ。

シベリア鉄道完乗に必要な日数は?

世界一長い鉄道路線、シベリア鉄道の楽しみ方2
Photo by 新田浩之

ウラジオストク~モスクワ間を乗り通すと6泊7日になる。乗客は1週間にもわたって、ひたすら広大なロシアの大地を見続ける。さすがに、1週間も同じような車掌を見るのは飽きるのだろうか。途中駅で3日ほど過ごした後、再び終着駅を目指すケースが多い。

たとえば、ロシア・ブリヤート共和国の首都、ウラン・ウデで途中下車するのはどうだろうか。ブリヤート共和国にはモンゴル系のブリヤート人が住み、チベット仏教を信仰している。そのため、ウラン・ウデにはカラフルなチベット仏教寺院が点在。ブリヤート共和国を訪れると、新たなロシアの一面が見えてくるだろう。

もちろん、シベリア鉄道沿線にはイルクーツクやエカテリンブルクなど魅力的な都市がある。一直線に終着駅を目指さずに途中下車を繰り返すのもシベリア鉄道ならではの楽しみ方ではないだろうか。

シベリア鉄道を走る長距離列車の車内は?

世界一長い鉄道路線、シベリア鉄道の楽しみ方3
Photo by 新田浩之

シベリア鉄道の長距離列車は3クラス制が基本だ。1等車は2人用個室、2等車は4人用個室、3等はうなぎの寝床のような開放型寝台になる。寝台車以外では食堂車が連結されている。また、1等車にはシャワー室が連結されており、150ルーブルを支払えばシャワーが使える。ただし、シャワー室には石鹸やシャンプーは用意されていないのでご注意を。

さて、シベリア鉄道の長旅で気になるのは食事ではないだろうか。切符購入時に食事を注文できるが、サービスされるのは1食分のみ。車内販売はあるが、アツアツのピロシキが食べられるのは朝食のみだ。食堂車は連結されているが、通常価格よりも高い。そのため、乗客の多くは事前にスーパーマーケットで大量に買い込む。また、主要駅にあるキオスクではカップヌードルやパンの販売も。ようするに、シベリア鉄道では一種のサバイバルゲームをしなくてはならない。とは言っても、食料が切れても心配無用。きっと、隣にいるロシア人が助けてくれることだろう。

車内ではWiFiサービスは提供されていない。また、駅間ではインターネットは通じず、脱スマホの生活が送れる。ただし、新型車両の個室には電源コンセントがあるため、事前にタブレットに映画をダウンロードしておくと映画三昧の日々が送れることだろう。後は乗客と話す、車窓を眺める、食べる、寝る、停車駅でホームに繰り出す、の繰り返し。現代社会では得にくいシンプルな日々が続くので、自己を見つめるのに打って付けの環境ではないだろうか。
なお、冬でも車内はポカポカといより暑いくらい。車内に限れば半袖でも過ごせると思う。ただし、社外は氷点下の世界なので、風邪をひかないように。

シベリア鉄道の切符の購入は意外と簡単

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Photo by 新田浩之

「シベリア鉄道の切符の購入は難しそう・・・」と思われるかもしれないが、意外と簡単だ。ロシア国鉄のホームページにアクセスし、列車とベッドを指定すれば、切符を入手できる。もちろん、英語に対応。イラストも豊富なので、言葉に苦労することなく手続きを進められる。支払いはクレジットカードが使えるため、とても便利。もしかすると、日本の鉄道よりも簡単かもしれない。
注意点は表示されたEチケットは必ず印刷して、乗車当日に持っていくこと。車両のドア前で車掌がEチケットとパスポートを確認する。機会があれば、ぜひシベリア鉄道の旅を楽しんで頂きたい。

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