「平均寿命」とは?
「人生100年」と言われる時代、「いつまでも元気で長生きしたい」ということは誰もが願っていることではないでしょうか。
“長生き”を示す指標として、「平均寿命」があります。平均寿命とは、その年に生まれた赤ちゃん(0歳児)が、平均であと何年生きるかという見込みを推計したものです。
厚生労働省が2018年7月20日に発表した「平成29年(2017年) 簡易生命表」によると、2017年の日本人の平均寿命は、男性が81.09歳、女性が87.26歳となっています。男女ともに過去最高だった2016年の平均寿命(男性80.98歳、女性87.14歳)を上回り、過去最高を更新しました。
平均寿命を国際比較すると、男女別の上位3位は次の通りで、日本は男性が第3位、女性が第2位となっています。
<平均寿命の国際比較 上位3位>
出典:厚生労働省「平成29年 簡易生命表の概況」
■男性
・第1位……香港 (2017年) 81.70歳
・第2位……スイス(2016年) 81.5歳
・第3位……日本 (2017年) 81.09歳
■女性
・第1位……香港 (2017年) 87.66歳
・第2位……日本 (2017年) 87.26歳
・第3位……スペイン(2016年) 85.84歳
「健康寿命」とは?
“健康で長生き”を示す指標として、近年、よく耳にするようになったのが「健康寿命」です。「健康寿命」とは、「健康上の問題がなく、日常生活が制限されることなく送れる期間」と厚生労働省では定義しています。つまり、介護を受けたり寝たきりになったりせずに日常生活を送れる期間のことです。
厚生労働省の調査によると、2016年の健康寿命の平均は、男性が72.14歳、女性が74.79歳となっています。都道府県別にみると、上位3位は次の通りです。
<健康寿命 都道府県別 上位3位>
出典:厚生労働省「第11回健康日本21(第二次)推進専門委員会 資料」(2018年3月9日)
※熊本県は熊本地震の影響で調査が未実施のため、含まれていない。
■男性
・第1位……山梨県 73.21歳
・第2位……埼玉県 73.10歳
・第3位……愛知県 73.06歳
■女性
・第1位……愛知県 76.32歳
・第2位……三重県 76.30歳
・第3位……山梨県 76.22歳
健康寿命をのばすカギは「運動」「食生活」「禁煙」「健診・検診の受診」
「平均寿命」から「健康寿命」を差し引いた期間が長ければ長いほど、介護や支援が必要な期間が長くなることを意味します。いつまでも介護を必要とせず、自立した生活を送るには、「健康寿命」を意識することが大切です。
厚生労働省では、「健康寿命をのばしましょう。」をスローガンに、国民全体が人生の最後まで元気に健康で楽しく毎日が送れることを目標とした国民運動「スマート・ライフ・プロジェクト」を実施しています。スマート・ライフ・プロジェクトは、「適切な運動」「適切な食生活」「禁煙」「健診・検診の受診」について、具体的な実践方法を提案し、プロジェクトに参画する企業や団体、自治体と協力・連携のもと推進されています。
【参考資料】
■厚生労働省 ホームページ「平成29年 簡易生命表の概況」
■厚生労働省「第11回健康日本21(第二次)推進専門委員会 資料」(2018年3月9日)
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