本当にチェックインは国際線2時間前、国内線1時間前じゃないとダメなのか

   

旅行雑誌を開くと、空港におけるチェックインは「国際線2時間前、国内線1時間前」という記載が見られる。しかし、できることなら空港での滞在時間は少なくしたいもの。本当にチェックインは「国際線2時間前、国内線1時間前」ではないといけないのだろうか。今回は筆者の体験に基づいて考えてみたい。

小空港であれば30分前でも間に合う

本当にチェックインは国際線2時間前、国内線1時間前じゃないとダメなのか

神戸空港
Photo by 新田浩之

日本における国内線の場合、搭乗1時間前のチェックインであれば確実に間に合う。それでは1時間を切ると厳しいかと言われると「ケースバイケース」というのが正直な答えだ。

たとえば神戸市にある神戸空港は搭乗30分前のチェックインであっても、余裕で間に合う。同空港のホームページを見てもチェックインは搭乗15分前(スカイマークは20分前)という記載がある。神戸空港のレイアウトはチェックインカウンターと搭乗口がワンフロアになっている。そのためチェックインカウンターから搭乗口が見える。このような空港は搭乗30分前のチェックインで問題はない。

一方、注意が必要なのは主要空港、特に伊丹空港(大阪国際空港)~成田空港便だ。筆者は6月中旬に伊丹発成田行きを利用した。伊丹~成田空港間には日本航空と全日空が就航しており、合計で上下各5便だ。伊丹空港発7時50分(当時)と朝が早いこともあり、なるべく自宅で過ごしたかった。したがって、搭乗45分前に伊丹空港のチェックインカウンターに着くようにした。

当日、搭乗45分前きっかりに伊丹空港のチェックインカウンターに着いたが、ターミナル内では「成田行きの方はお急ぎください」というスタッフの掛け声。筆者は寝ぼけた頭のまま、空港ターミナル内を走り回ることになり、体力的にも精神的にも困憊した。

上記の経験から、伊丹~成田便はどのシーズンであっても搭乗1時間前にチェックインすることをおすすめする。特に伊丹空港で国際線のチェックインをする場合はなおさら用心したい。

国際線はどうか?

本当にチェックインは国際線2時間前、国内線1時間前じゃないとダメなのか

関西国際空港
Photo by 新田浩之

国際線の場合、日本国内において成田空港や関西空港といった主要な国際空港であっても、搭乗90分前にチェックインカウンターに着けば何とか間に合う。ただしシーズンによってはまったく余裕がなく、心臓に悪い思いはする。やはり主要国際空港(新千歳、成田、羽田、中部、関西)であれば、搭乗2時間前にチェックインはしたいものだ。

一方、地方空港は搭乗1時間前でも十分間に合う。人混みが苦手な人は主要国際空港を利用せず、地方空港を利用するのもひとつのやり方だ。また、地方空港から仁川空港などのハブ空港に飛び、そこで長距離便に乗り換えるという方法もいいだろう。

これから「国際線2時間、国内線1時間」という常識は変わるかも

チェックインから搭乗までの時間は短くなることが予想される。1点目の理由として自動チェックイン機が挙げられる。国内線ではお馴染みだが、国際線でも導入が進められている。しかし日本では国際線の自動チェックイン機を使っている人をあまり見かけない。

2点目は出入国管理の機械化だ。成田・羽田・中部・関西空港にある機械化されたゲートを利用すると1分以内で作業が終了するので便利だ。

ところで機械化されたゲートには「顔認証ゲート」と「自動化ゲート」の2種類がある。「顔認証ゲート」は事前登録がいらない。一方、「自動化ゲート」には事前登録が必要となる。登録の有無のせいか「顔認証ゲート」の前で複数人が並んでいたとしても「自動化ゲート」の前ではほとんど列ができない。「自動化ゲート」は搭乗前に成田・羽田・中部・関西空港と東京入国管理局、名古屋入国管理局、大阪入国管理局にある受付で手続きを行う。手続きといっても5分程度で終わるので、出発日でも大丈夫だ。一手間かかるが、ぜひ「自動化ゲート」を試して欲しい。

 
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