ウィーンの旧市街に続き、今回はウィーン旅行で絶対に外せない宮殿をご紹介しよう。
ベルヴェデーレ宮殿-Schloss Belvedere
ウィーンには、ホーフブルク宮殿、シェーンブルーン宮殿、ベルヴェデーレ宮殿という3つの宮殿がある。今回ご紹介するのは、そのうちの1つであるベルヴェデーレ宮殿。ハプスブルグ家のマリア・テレジアが所有していたことで知られるバロック様式の宮殿だ。旧市街のリングより少し南にあり、トラム(Strassen Bahn)や地下鉄(U-Bahn)で行くことができる。
ヨーロッパ旅行好きの方なら、旧市街から少し離れた宮殿と聞くと「国鉄に乗って、そしてバスに乗って・・」とイメージされるかもしれないが、前回もお伝えした通りウィーンはとても小さな街。旧市街から少し南と行っても、リングからせいぜいトラムで5分程度の距離だ。
クリムト-Klimtの絵画ならベルヴェデーレ宮殿へ
ベルヴェデーレは、ハプスブルグ家のマリア・テレジアが所有していた宮殿として知られているが、実は建設したのはプリンツ・オイゲンという人物である。歴史に詳しい方ならご存じかもしれないが、プリンツ・オイゲンはハプスブルグ家に仕えた有名な軍人だ。彼の亡き後、マリア・テレジアに渡ったのである
現在、ベルヴェデーレ宮殿の中はオーストリアギャラリー(Österreichische Galerie Belvedere)という美術館になっている。なかでも世界一の数をほこるというクリムトの絵画は圧巻。見応えのある絵画が並んでおり、クリムトファンでなくても充実した時間を過ごせるだろう。
引用元:ベルヴェデーレ宮殿
引用元:ベルヴェデーレ宮殿
ところでこの宮殿、どこかで見たことがあるような気がする・・という方もいるだろう。実は、焼肉のたれなどで知られる日本食研の工場(愛媛県今治市)が、このベルヴェデーレ宮殿そっくりの形をしているのだ。「宮殿〜♪」という歌が流れるCMで有名な日本食研の「宮殿工場」は、このベルヴェデーレ宮殿を模しているそう。そちらはそちらで見学ツアーなどもあるということなので、いつか訪れてみたい。