旅好きの人なら、この写真を見ればどこの都市か分かるかもしれない。この特徴的な景色は、南米ボリビアの首都ラパスの眺めである。
ボリビアといえば、ウユニ塩湖が真っ先に思い浮かぶという人も多いだろう。鏡のように光が反射する湖の上に立てるというウユニ塩湖。そんな世界の神秘的な景色の代表格ともいえる観光地である。しかし、せっかくウユニ塩湖に行くのであればぜひ首都ラパスにも足を運んで、息をのむほど美しいと言われる景色を眺めてみてはいかがだろうか。
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世界一標高が高い首都・ラパス
ボリビアの行政・立法府があり、事実上の首都であるラパス。その標高は、なんと3,600mを超えているという。日本一高い富士山の山頂は3,776mなので、富士山の頂上に街があると言えばイメージしやすいだろうか。
ラパスに最も近い空港は、近郊都市のエル・アトルにある。そしてその標高は4,061m。「世界一標高が高い空港」である。これだけ標高が高いと、注意したいのが高山病だ。特に到着初日はあまり無理をしないようにして、体調を整えながらすごしたい。旅行日程に余裕があるときは、ボリビアの別都市にある空港に降り、まずは標高2,500m程度の街に一泊してから体を慣らすというのも良いだろう。
レンガ造りの街並みと、山岳地帯に建つ高層ビルが圧巻
ラパスは標高の高さや視界だけでなく、街並みそのものも美しい都市である。路地を一歩入れば、レンガ造りの可愛らしい建物と石畳の道で、異国情緒漂う写真が撮れる。空が近いので、天気が良ければ街の建物と突き抜けるような青を一緒におさめた一枚も撮影できるだろう。
ラパスというと昔ながらのレンガ造りのイメージがあるが、ビルが建ち並ぶ地域もある。ビルの間の狭い坂道をバスや車が走る様子に、街の生活を感じることができるだろう。
圧巻!上から眺めるすり鉢状のラパス
大都市ラパスはすり鉢状になっており、頂上の街エル・アトルまではロープウェイが出ている。ラパスへ来たら、ぜひこのロープウェイに乗っておきたいところ。ロープウェイの上から、そして標高の高いエル・アトルから一望する大都市は、まさに圧巻だ。
息をのむほど美しい、宝石箱のようなラパスの夜
昼間の景色もさることながら、さらに驚くのが夜の景色だ。頂上から見下ろすラパスの夜景は、まるで宝石箱をのぞいているかのよう。角度や写真の撮り方によっては、山を走るマグマを見ているようにも見える。
ただし、ラパスは治安には十分な注意が必要な地域だ。美しいラパスの夜景はぜひ見に行きたいところだが、夜に1人で出歩くことは避け、グループや地元の人と一緒に足元に広がる絶景を楽しんでほしい。