格安スマホの話題でよく聞かれるMVNOという言葉。何のことか分かるようで分からない、という方も多いのではないだろうか。
MVNOとは、Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)の略。大手携帯キャリアであるdocomo、au、SoftBankの3社以外の、いわゆる格安スマホ業者のことである。独自の回線は持っていないため、大手携帯キャリア3社のいずれかの回線を間借りして通信サービスを行っている。
大手携帯キャリア3社がそれぞれ独自のSIMカードを提供しているというのは前回お伝えしたが、MVNOでもそれぞれの会社が独自のSIMカードを提供している。携帯キャリア3社より格安な料金で通信ができることからそれらのSIMカードは格安SIMとよばれており、SIMフリー端末とよばれるスマートフォンであればどれに挿しても使うことができる。
SIMフリー端末とは?
ところで、SIMフリー端末とは何のことだろうか。前回SIMロックについてお伝えしたが、そのSIMロックがかかっていないスマートフォンがSIMフリー端末とよばれており、SONYやSHARP、富士通といった国内メーカーや、ASUS、HUAWEIなどの海外メーカー各社から販売されている。iPhoneにもSIMフリー端末があり、Apple Storeなどで購入可能だ。
MVNOどう選ぶ?比較のポイントとは
日本には多くのMVNO事業者がある。一般的に有名なのはUQmobile、Y!mobile、楽天モバイル、そしてLINEモバイルやmineoなどもシェアをのばしてきている。それぞれ料金やサービスなどで他社との差別化をはかっているが、数が多いためどこに決めれば良いか迷うこともあるだろう。そんなときは、まずは下記の3つのポイントを整理してみることをおすすめする。
1.通話が必要かどうか(090などの電話番号が必要かどうか)
※LINE無料通話やIP電話は専用アプリを使って通話するため、電話番号は不要。
2.通話が必要な場合、1回の通話が5分以内、または10分以内かどうか
3.1ヶ月で使うデータ通信量
たとえば、通話が不要であればデータ通信専用のSIMカード(データSIM)を選ぶことができる。データSIMは、通話SIM(通話もできるSIMカード)より割安でとてもお得。自分の日頃のデータ通信量を確認し、それに合ったMVNOのデータSIMを選択するのがおすすめだ。
電話番号を使った通話をするなら、5分以内(MVNOによって3分以内、10分以内)の通話が無料かけ放題になるプランを選ぼう。楽天モバイル、イオンモバイル、LINEモバイル、OCNモバイル、mineoなど複数社がかけ放題プランを用意している。(2018年2月現在)
楽天モバイルが第4の携帯キャリアになる!?
ところで、楽天が2017年12月に出した発表をご存知だろうか。楽天は、2017年12月に4G用の周波数1.7GHz帯と3.4GHz帯を取得し、今後第4番目の携帯キャリアを目指すことにしたと発表している。楽天モバイルの今後に注目したい。