2017年秋のiPhoneXの登場で盛り上がりを見せているスマホ市場。なかでもこのところよく耳にするようになったのが、格安スマホの話題だ。iPhoneXへの買い替えを機に格安SIMを検討した、または検討しようと思った方も多いのではないだろうか。
しかしその一方で、通話料や通信量が安そうだからと気になっていながらも、いわゆる携帯キャリア(docomo/au/SoftBank)と何がどう違うのか、何がどう安いのか、実はよくわからないという方も多いかもしれない。格安スマホとは何なのか、どのようにすれば加入できるのかなど、詳しく解説していこう。
格安スマホとは?
格安スマホというのは、一言で言うと、携帯キャリア(docomo/au/SoftBank)以外のSIMカードをセットして使われるスマートフォンのこと。携帯キャリアと比べると通話料や通信料がとても安くなることから、格安スマホとよばれている。
SIMカードとは?
スマートフォンで通話や通信をするためには、SIMカードという小さなチップをセットする必要がある。SIMカード1つ1つに個別の番号がふられており、それをスマートフォンにセットすることによって持ち主を識別し、通話や通信ができるようになっているのだ。携帯キャリアのショップで機種変更などの手続きをする際、スマートフォンの蓋を開けて小さなチップをセットしているのを見たことがある方もいるだろう。それがSIMカードである。
SIMロックとは?
docomo、au、SoftBankといった携帯キャリアでスマートフォンを購入すると、自動的にそのキャリアのSIMカードがセットされることになる。たとえば、docomoで購入したiPhoneにはdocomoのSIMカードがセットされている。では、そのSIMカードを抜いてauのSIMカードをセットすれば、そのiPhoneをau回線で使うことができるのだろうか?
答えはNoだ。
実は、携帯キャリアが販売しているスマートフォンの場合、端末本体が少し加工されていて、自分の会社で発行したSIMカードにしか対応できないようになっている。docomoで購入したスマートフォンにauのSIMカードをセットして乗り換えようと思っても、スマートフォンがロックされているため使えるようにはならないのである(SIMロック)。ただし、条件を満たした端末に限られるが、SIMロックは解除することができる。携帯キャリアに依頼してSIMロックを解除すれば、スマートフォン本体を変えないまま、他社に乗り換えることができるのだ。
格安SIMとは?
では、格安SIMとは何のことを指すのだろうか。ひとことで言うと、携帯キャリア(docomo/au/SoftBank)以外のSIMカードが、格安SIMにあたる。これら3社以外の携帯電話会社は独自の回線を持っておらず、3社いずれかの回線を間借りしてサービスを提供しており、MVNO(仮想移動体通信事業者)とよばれている。