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ビジネスの必需品であるボールペン。お手頃価格のものから高級品まで色々あり、ゲルインクや消せるインクなどタイプも様々です。今回はその中から1,000円以下で買えるのに高級感のあるおすすめのボールペンを集めてみました。高いものは買いたくないけれど、見た目が安っぽい文房具は使いたくない、そんな人にピッタリのボールペンをご紹介します。
ボールペンの種類
ボールペンのインクには、油性インク、水性インク、ゲルインク(ジェルインク)、エマルジョンインク、消せるインクと大きく5つのタイプがあります。これらの違いがどこにあるのか、ご存知ですか?
ボールペンのインクは色素などを溶剤に溶かして作られており、種類によってその溶剤や色素が異なります。おすすめのボールペンをご紹介する前に、まずはその5種類の特徴や書き心地などについて整理しておきましょう。
油性ボールペン
私たちが従来書類作成などに使ってきた、いわゆる「ボールペン」は、油性ボールペンです。有機溶剤とよばれる物質(油)が溶剤として使われており、乾きが早くて水に強く、にじみにくいという特長があります。
一般的な油性ボールペンは、インクの粘度が高いため書いた時に抵抗があって書き心地は重めですが、それを解決した油性ボールペン(低粘度油性ボールペン)も販売されています。その先駆けとなったのが、2006年に発売された三菱鉛筆のジェットストリーム。油性ボールペンの特長と、サラサラとなめらかに書けるという低粘度ボールペンの特長をあわせもつ画期的な商品として話題になりました。
水性ボールペン
水性ボールペンは、溶剤に水が使われており、書き心地がサラサラしていて書きやすいという特長があります。ベースが水なので耐水性が低くにじみやすいですが、力を入れなくても濃く書けるため人気の高いボールペンです。使われている染料によって、ある程度の耐水性が保たれているものもあります。
ゲルインクボールペン(ジェルインク)
ゲルインクボールペンは、溶剤に水とゲル化剤が使われています。書く時には低粘度ですが紙に乗ると高粘度になるという特徴を持っており、書き心地がよく、乾きが早く、耐水性が高くてにじみにくいボールペン。水性と油性の良さを併せ持つボールペンといわれています。ゼブラのサラサ(SARASA)や三菱鉛筆のユニボールシグノなどはよく知られているゲルインクボールペンです。
エマルジョンインクボールペン
エマルジョンインクは、ゼブラに よって初めてボールペンに採用されたインクです。油性インクと水性インク(ジェル)を合わせて乳化させたもので、油性インクの耐水性と乾きの早さ、そして水性インクの書きやすさを持ち合わせています。ゼブラが「なめらか指数No.1」と表現するエマルジョンインクは、スラリ(Surari)やフォルティア(Fortia)などのシリーズに採用されています。
消せるボールペン
パイロットのフリクションに代表される消せるボールペンは、温度の変化で無色になる特殊なインクのボールペンです。ペンについているラバー部分で書いた文字をこすると、摩擦熱で無色になる仕組み。ドライヤーの温風で消すこともできます。ただし、実際には消去されるのではなく無色になるだけなので、温度がマイナス10度程度になると再び色が戻ることがあります。消せるボールペンは、フリクションの他に、三菱uniのユニボールシグノ イレイサブルや無印良品のこすって消せるボールペンなどがあります。
安くて高級感あり!おすすめボールペン
三菱鉛筆 ジェットストリーム 多機能ペン 2&1
ジェットストリーム(JETSTREAM)は、世界で1億本以上売れているという油性ボールペン。オリジナルの低摩擦インクが採用されており、なめらかで書きやすく、力を入れなくてもさらっとしっかり書ける大ヒット商品です。ひっかかりはなく、滑りすぎることもなく、ちょうど良い書き心地。力を入れても入れなくても同程度の濃さで均一に書くことができ、普通に書いてもいつもより字が書ける印象です。ラバーの感触も良く、評判通りとても品質の高いボールペンです。
<製品情報>
ジェットストリーム 多機能ペン 2&1(MSXE3-800)
ボールペン2色(黒/赤)+シャープペン
ボール径:0.5mm/0.7mm
芯径:0.5mm
インクタイプ:油性(ジェットストリームインク)
本体価格:800円(税別)
パイロット 2+1 EVOLT(エボルト)
パイロット2+1 EVOLTは、美しいデザインでギフトとしても人気の高い油性ボールペンです。赤と黒のボールペンにシャープペンシルが加わった3in1タイプで、外観に高級感があって見栄えするためビジネス利用にもおすすめです。インクには低粘度油性のアクロインキが採用されており、油性ボールペンながらも書き心地は滑らか。引っかかりは感じられません。ひとつ難点と感じられるのが、持ち手部分に滑り止めがないこと。ラバーなど滑り止めがついたタイプを好む人には、持ちにくいと感じられるかもしれません。
<製品情報>
パイロット 2+1(ツープラスワン)エボルト 0.5mm(BTHE150R/BTHE-1SEF)
ボールペン2色(黒/赤)+シャープペン
ボール径:0.5mm/0.7mm
芯径:0.5mm
インクタイプ:油性(アクロインキ)
本体価格:1,000円(税別)
ゼブラ フォルティア300
ゼブラ フォルティアは、手頃な価格ながらも高級感のある油性ボールペンです。書き心地は一般的な油性ボールペンとそれほど変わらない印象ですが、適度な重みのおかげで安定感があり、ラバー加工されており滑りにくく作られています。ボール径は0.7mmですが、一般的な0.7mmより細く書けます。細身なので手帳用に使われることも多いボールペンです。
<製品情報>
ゼブラ フォルティア300(BA80)
ボール径:0.7mm
インクタイプ:油性
本体価格:300円(税別)
ぺんてる エナージェル3色ボールペン
エナージェルは、書き心地が非常になめらかなゲルインキボールペンです。軽い力でも濃く鮮明に書くことができ、ペンを倒して書いてもひっかかりやかすれはありません。一般的なボールペンと比較するとインクが多く出る印象がありますが、文字の濃さにムラはなくすぐに乾きます。
<製品情報>
エナージェル3色ボールペン(XBLC35)
ボール径:0.5mm
インクタイプ:ゲルインク
本体価格:550円(税別)
ゼブラ スラリ300
ゼブラ スラリは、エマルジョンインク搭載のボールペンです。エマルジョンインクは、なめらかに書けて乾きが早いのが特徴。書き心地がさらっとしていて、力の加減によって文字の濃さや太さに変化が見られないため均一に美しく書くことができます。ただし、比較的急角度でペンを持った場合にはとても滑りが良く書きやすいのですが、寝かせ気味で持つとひっかかりが強く文字がかすれるので、購入する際は、自分が普段持つ角度で試し書きをしてみることをおすすめします。価格は300円(税別)と手頃ですが、高級感のあるデザインです。
<製品情報>
ゼブラ スラリ300(BAS38/BA38)
ボール径:0.5mm/0.7mm
インクタイプ:エマルジョン
本体価格:300円(税別)
番外編:水性ペン ステッドラー ピグメントライナー
今回は、安くて高級感のあるおすすめボールペンをご紹介しましたが、最後に一つ、とても書きやすい水性ペンをご紹介します。
ステッドラー ピグメントライナー
ピグメントライナーは、イラストを描く人などに愛用されているペンです。耐水性の高い水性顔料系のインクが採用されており、発色がよく乾きが速いのが特長。書き心地はとても滑らかで、一般的なボールペンよりも速く濃く文字を書くことができます。ペン先は0.05mmから合計12種類があり、細いものでもひっかかりや書きにくさは全くありません。
このタイプのペン先は使っていくうちにつぶれてしまうイメージがありましたが、ピグメントライナーは最後まで使い切ってもつぶれず書き心地は変わりません。新品時よりは若干ペン先が太くなりますが、最後まで問題なく使い続けられます。
<製品情報>
ステッドラー ピグメントライナー
径:12種類(0.05mm-1.2mm 合計11線種+斧型 0.3 – 2.0mm)
インクタイプ:水性顔料系
まとめ
ビジネスで使える、安くて高級感のあるボールペンをご紹介しました。今はいろいろなタイプのボールペンが販売されており、書きやすいもの、速乾性の高いものなど好みや用途に合わせて使いやすいものを選ぶことができます。1,000円以下でもビジネスで使えるお得なボールペンがたくさんあります。ぜひチェックしてみてください。